#4 フレンチレモネードはいかが?

#4 フレンチレモネードはいかが?

Les limonades

Bonne dégustation !

レモネードはいかが?

レモネードといえば夏のヨーロッパの定番ドリンク。

地域によっては炭酸入りだったり、ホワイト、ピンクなんかがあったりする。

「聞いたことはあるけどあんまり飲んだことないかも!」

という人が多いのでは?

1. レモネードの誕生

レモネードがどこで誕生したのかご存じだろうか?

レモンの原産はインド。

じゃあ、インドから始まったんだ!

って思うでしょう?

意外にも大間違い!

実は…エジプトが誕生の地!

一番最初にレモネードを作ったのは「Nasir-i-Khusraw(ナースィル・ホスロー)」という人物だという。

11世紀頃、エジプトで人生を過ごしたというペルシャ人の彼の自伝の中にはレモネードらしき記述が出てくる。

その後、12世紀にはレモネードは売り物として作られ、中近東各地で広く販売された。

当時のレモネードはレモン汁と水、砂糖で作られ「qatarmizat(カタールミザ)」と呼ばれていた。


▲エジプトのレモネード

へーレモネードですか。
いや喉乾いてきました。


日本ではいつ頃から売れていたか知ってますか?


難しいこと聞きますね。
でも…なんとなく19世紀とか?

正解です!
日本にレモネードが伝来したのは1853年に
ペリーが浦和に来航した時だと言われています。


▲これは19世紀頃の日本です。

当時はこんな感じだった見たいです。
なんだか新鮮で迫力ある風景ですね!by編集者


そういえば、ラムネ知ってますよね?


もちろんです!


アメリカのレモネードは炭酸入りで透明なんです。
だから、ラムネは日本人がレモンを使ってることを知らず、名前を聞き間違えたことから生まれたみたいです。

へー。
たしかに言われてみれば似てるかもしれないです。
中身は全然違うような気がしますけどね…


ちなみになんですけど栓を開ける時の「ポン!」って音でびっくりしたことあります?


ちょっと、バカにしてるんですか?


いえいえ、すみません。
実はその「ポン!」って音を役人が銃声と勘違いして、刀に手をかけてしまったという逸話があるんですよ。


なんだ。
なるほど、面白い!


別にからかったつもりはないんですけどね…

さあ!
レモネード一杯飲みませんか?

2. レモネードを一杯!


▲「Procope(プロコップ)」のカフェ

レモネードは商業用ソフトドリンクの中で最も古い。

1676年、パリにおいてLa Compagnie des Limonadiers と呼ばれる業者団体が結成され、レモネード販売の専売権を取得した。

業者たちはレモネードを作りそれをタンクで運び、カップに注いで販売した。

一説には…

レモネードが飛ぶように売れ、ビネガー店や食料雑貨店も「レモネード屋ばかりズルい!
僕らも売りたい!」と言い、コラボレモネードを作ることを条件に許可したという話がある。

コラボレモネード:

材料は水、砂糖、ハーブ、輪切りレモン、ビネガー、お米そして、ドライフルーツ。

作り方はシンプル;材料をすべて瓶に入れ3日間漬ける。

発酵して泡が出てきたらろ過して冷やせば完成!

注意:発酵しすぎるとアルコールが発生したり腐敗してしまうので少し表面が濁ったらOK。

・豆知識・

17世紀のパリのカフェの定番ドリンクといえば・・・コーヒー!ではなくさっぱりとしたレモネードだったみたい。

当時、コーヒーは貴重品。
なかなか珍しいかったんだとか。
冷たく飲んだり、温かく飲んだりといろんな楽しみ方あったみたい。

お試しあれ!


用意しましたよ!どうぞ、飲んでみてください。


お!
待ってました。


今回は水、砂糖、レモンに加えてローズマリー、レーズンと玄米を使って作りました。


じゃ、
いただきますね?
ん~リフレッシュする味ですね!


よかったです。


おいしい~。
でもイタリアぽいイメージもありますよね?


そうですね。
たしかに1686年にルイ14世に選ばれた正式なレモネード職人「PROCOPE(プロコップ)」というカフェのイタリア人オーナなんですよ。 


へー。
やっぱりイタリアが関係していたんですね。


このころのパリでは300以上のレモネードカフェがあったと言われています。


300以上も!


レモネードは元気の源って知ってますか?

3.奇跡のドリンク

▲18世紀の船の中の様子。
何か飲ませて治療してるのが分かりますね。
これがレモネードだったとは驚きです!by編集者

18世紀、レモネードは船乗りの健康維持の必需品となった。
保存できるよう粉末状のレモネードを常備しスプーン一杯分をコップ一杯の水で溶き飲んでいたそう。

野菜を多く摂取することができずビタミンcの不足により体が弱り病に侵され死亡することも少なくなかった。

その対策としてレモネードを常備するようになった。

レモネードはビタミンcやクエン酸を豊富に含み疲労回復にぴったり。

船乗りのレモネード

砂糖と粉状のレモンピールを合わせて粉末レモネードの完成!

10対1の割合で水で溶いて召し上がれ。

(塩を加えれば熱中症対策レモネードにも)


レモネードにもそんな役目があったんですね。


でしょう?
日本の夏にも登場する…えっと


なんでしょう?


ほら、すっぱい果物で、しょっぱくしたり、甘くしたりして…


レモンですか?


違いますよ!
スモモみたいな…あっ、岡本のシンボルです。
たしか…


もしかして梅のことですか?


あっ!そうです!
それですよ。
仕切り直して…
さっき言いたかったのはレモネードは日本の梅ジュースみたいな感覚なんです。

なるほど。


レモネードは本当に世界各国で様々なタイプがあるんです。
ローズウォーターを入れたり、塩やスパイスをいれたり、ワインなんかも入れたりして、もう自由自在です! 

・おまけ・ 

フランスの「ブリティッシュ・レモネード」

18世紀のフランスでは「ブリティッシュ・レモネード」と呼ばれているレモネードが人気だったんだとか。

レシピ

ワイン、砂糖、レモン汁とシナモンなどのスパイスを加えて作る。

 

 

ん?あれ?
ちょっと待ってください。
それってサングリア…
じゃないですか!


やっぱり、そう思います?
実は僕そんな感じしてました…
そうですよね。まっまあ、でも「ブリティッシュ・レモネード」はあくまでもレモネードですからね!

はい。
試しに作ってみようかな… 

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