僕たちミツバチが一生のうちに作れるはちみつはスプーン一杯ってご存じ?
多くの洋菓子はもちろん和菓子にも使われたり健康食品や美容品などにも利用される万能なはちみつ。
そんなはちみつが今回のテーマ。
はちみつの豆知識
「はちみつの歴史は人類の歴史」という古いことわざがあるほどはちみつには長い歴史がある。
日本のはちみつの歴史
日本では643年頃、この時代の書物に「養蜂」という記載が見られている。 そして、時代を下って明治時代、養蜂に適した西洋ミツバチが輸入されたことで、はちみつは庶民の間にも一気に普及していった。また養蜂が本格的に行われるようになったのは江戸時代。社会が安定し、貨幣経済が進展するにしたがい、換金できる生産品に対して関心が高まっていったとか。僕らミツバチのこともより知られるようになったんだそう。
はちみつはどうしてmielっていうの?
はちみつを意味するフランス語の「miel」という言葉は10世紀頃から使われ、ラテン語「mel」から来るそう。ちなみに「mel」は花の蜜という意味だそうだ。
どんなはちみつがお好き?
僕ら蜜蜂はいろんな花や木から蜜を運んでいるから様々な種類のはちみつができる。よくスーパーで見かける一般的なハチミツはいろんな花の蜜からできている。他にもアカシアやマヌカのハチミツなんかも目にすることがある。
でも実は液体タイプと個体タイプのはちみつがあるの、知っていた?
日本の食卓によく並ぶはちみつはトロッとした液体タイプがほとんど。
でも、はちみつの種類によっては放置していたら白っぽく固くなってしまったなんてことあったのでは?
はちみつの結晶化
はちみつが白っぽく固くなってしまう現象を「結晶化」という。
原因ははちみつに含まれる花粉とブドウ糖。花粉の周りに存在しているブドウ糖が結晶を作っていく。はちみつが結晶化しやすいかどうかははちみつの糖分であるブドウ糖と果糖の割合に大きく関係する。ブドウ糖が果糖よりも多ければ結晶化しやすく、逆の場合では結晶化しにくいという性質を持っている。気温が13~14度になると結晶化がスタート。
ちなみに…
はちみつは結晶化しても、品質や栄養素が変わるわけでも腐ったり劣化していたりするわけでもないから安心して召し上がれるよ。
溶かし方
およそ40~60℃のお湯で湯煎。
はちみつの瓶のフタを取って、そのまま水を張った鍋に入れる。
鍋を弱火にかけてゆっくりと温める。溶け始めたら丁寧に混ぜて溶かしていく。
*加熱しすぎてしまうと風味が劣ったり、せっかくの栄養素が失われてしまうから注意!
結晶はちみつ(幻のはちみつ)を味わう
・クリームはちみつ:結晶をかき混ぜると結晶の粒が小さくなって白くクリーミーなはちみつに大変身。
・ザクザクはちみつ:サクサク食感が楽しいはちみつに!結晶はちみつなら固くなった分、サンドイッチやトーストも食べやすく。
結晶はちみつお試しあれ!